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田代ダム放流量合意 冬場毎秒0・43トン
12月末に30年ぶりの水利権更新を迎える東京電力田代川第2発電所・田代ダムの放流量について話し合う大井川水利流量調整協議会が28日、島田市内で開かれた。前回、東電が示した放流量の積み増し回答を地元側が了承する代わりに、許可期間を10年間に短縮する案で双方が合意し、更新時期を目前にした交渉はぎりぎりの段階で決着した。
合意した放流量は▽水量が少ない冬場の12月6日―3月19日は0・43トン▽3月20日―4月30日は0・98トン▽水量が多い5月1日―8月31日は1・49トン▽9月1日―12月5日は1・08トン(いずれも毎秒)。許可期間は平成18年1月1日から27年12月末まで。
焦点となっていた冬場の放流量について、東電は水力発電維持のため、まず0・1トンを放流して河川流量が1・62トンを超える場合に0・43トンを放流するという条件つきの案を示していた。地元側がこの点をただしたのに対し、東電側は「1・62トンが確保されなければ何が何でも放流しないということではない」と譲歩した。
許可期間に関しては、水利開始から100年で見直すという国土交通省の通達を根拠に、東電は15年後の平成32年までとする考えを当初示していたが、「大井川流域全体の検証のため15年は長い」の考えが大勢を占め、10年とすることで決着した。また東電は更新の来年1月1日を待たずに、12月中に合意した案に基づいて田代ダムから大井川に放流すると明言した。
大井川の清流を守る研究協議会会長の杉山嘉英川根本町長は「不満はあるが受け入れた。大井川流域環境改善に向け、1つの階段を上ったと思っている。この手法で今後の運動に取り組んでいきたい」と話した。
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